食道癌患者における術前後の身体組成に影響を及ぼす因子についての研究 ―後ろ向き観察研究―
研究の対象
2016年1月1日~2020年6月30日までの期間に近畿大学病院外科において、食道癌切除・再建術を実施し根治切除が可能であった40歳以上の胸部食道癌患者。
研究目的・方法
食道癌患者の手術前後において、どのような身体組成項目がどの程度変化しているか定量的に明らかにすること。これまでの食道癌患者に対する手術前後の身体組成の変化について定量的に明らかにすることができれば、今後手術を行う食道癌患者に対して栄養療法だけではなく筋力トレーニングに重点を置いたリハビリテーションの併用といった新しい介入方法の検討材料としたい。2016年1月1日~2020年6月30日までの期間に近畿大学病院外科において、食道癌切除・再建術を実施し根治切除が可能であった40歳以上の胸部食道癌患者を対象にデータ収集を行い、解析を行う。
研究に用いる資料・情報の種類
情報:
- 患者背景(年齢、性別、身長、体重、BMI、病歴)
- 術前治療(腫瘍の部位、Stage分類、投与薬、化学療法・放射線療法)
- 術式(手術手法、食道切除範囲、再建方法、リンパ郭清領域、胃瘻造設有無)
- 手術成績(遺残の有無、手術時間、麻酔時間、出血量、輸血量、呼吸器装着時間、ICU滞在日数)
- 術後経過(歩行獲得日数、在院日数、再入院回数、1年生存の有無)
- 術後合併症のGrade(Clavien-Dindo grade)
- 呼吸機能検査: 肺活量(VC)、最大吸気量(IC)、努力性肺活量(FVC)、1秒量(FEV1.0)、%FEV1.0
- 栄養指標 Geriatric Nutritional Risk Index(GNRI)、Controlling Nutritional Status(COUNT)
- Perfoemance Status(日常生活動作の制限の度合い)
- 嚥下機能(Functional Oral Intake Scale、兵頭スコア、AsRスコア、食事摂取量)
- CT画像(全皮下脂肪量、全体内脂肪量、体内脂肪率、内臓脂肪率、大腰筋体積量、第3腰椎レベルでの皮下脂肪面積、内臓脂肪断面積、大腰筋面積)
外部への資料・情報の提供
本学単独研究のため、なし
研究組織
- 研究責任者
- リハビリテーション医学 臨床教授 東本 有司(医師)
- 研究分担者
- リハビリテーション部 水澤 裕貴(理学療法士)
- 研究分担者
- リハビリテーション部 白石 匡(理学療法士)
- 研究分担者
- リハビリテーション部 田村 友美(言語聴覚士)
- 研究分担者
- 外科学 主任教授 安田卓司(医師)
- 研究分担者
- 外科学 医学部講師 白石 治(医師)
- 研究分担者
- 外科学 医学部講師 加藤 寛章(医師)
- 研究分担者
- 外科学 助教 百瀬 洸太(医師)
- 研究分担者
- リハビリテーション医学 主任教授 福田寛二(医師)
お問い合わせ先
本研究に関するご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。
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〒589-8511 大阪狭山市大野東 377-2 Tel:072-366-0221 内3728
近畿大学病院 リハビリテーション医学
職名:臨床教授 氏名:東本有司