患者様を対象とした第1回膵がん教室を開催しました
第1回膵がん教室開催報告
- 日時
- 2024年4月27日(土)11:00-12:30
- 場所
- 近畿大学病院 小講堂
- 参加人数
- 20名
開催内容
当院外科通院中(術後)の膵がん患者さん、ご家族を中心に、第1回膵がん教室を開催いたしました。日常の外来診療では、時間的な制約などもあり患者さんが聞きたいことがあってもなかなか聞くことができないのではないか。私たち医療者側も、患者さんへの説明を十分に伝えることができていないのではないか。そのような想いから、今回の開催を企画しました。
まず、医師から、膵がんとはどのような病気か、手術にはどのようなものがあるか、術後の食事は何に気をつけたら良いか、などを中心にミニレクチャーを行いました。そのあと、参加者からの質問に対し、できるだけわかりやすく回答を行いました。そのほか、何名かの患者さんに、ご経験や現在の体調、日常生活などをお話していただいたところ、参加者の皆様は、とても熱心に興味深く聞いておられました。さらに休憩をはさんだあと、小グループにわかれ、医師6名で個別にご相談に応じたり、質問に答えたりしました。こちらも大変好評で、術前や入院時には動揺して医師の説明がなかなか理解できなかったが、落ち着いた今ようやく理解できたという意見もありました。また参加者どうしでお話しされ、情報交換される方もおられました。日頃の疑問点や不安に感じていることなど、少しでも解決できたのではないかと思います。また、我々医療者も参加者のお話をいろいろと聞くことができて、大変勉強になりました。
今回、初めての試みでまったくの手探りでの企画、開催となりました。しかし、終了後のアンケート調査では、ほとんどの方から大変良かったとの感想を多くいただき、今後も定期的に継続してきたいと考えております。一方、術後再発について、みなさま大変心配されていることも明らかとなりました。今後は再発の診断や治療などについても、プログラムにとりいれていきたいと考えております。