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乳腺・内分泌

はじめに

乳腺内分泌外科グループについて

近畿大学病院は日本乳癌学会認定の乳腺専門施設です。近畿大学外科学教室乳腺内分泌グループでは、乳がんを中心とした乳腺の病気に対し、正確な診断に基づいた、最新で適切な治療を行っています。また、乳腺疾患以外に、甲状腺がんや副甲状腺腫などの手術も行っています。

乳がん診療においては、外科手術治療、放射線治療、薬物(抗がん剤やホルモン剤、分子標的剤)による治療を組み合わせ、個々の進行程度に応じた治療(オーダーメイド治療)を行います。個々の患者さまのライフスタイルも考慮して、個別の治療方針を検討します。乳がん診療の特徴は、手術だけではなく、画像診断、病理診断、薬物療法、放射線療法など広い範囲にわたります。当科では、大学病院であることを生かして、種々の診療科の連携はもとより、多職種と連携し、幅広い診療・研究を行うよう努めています。

薬物療法

術前・術後の薬物療法、再発乳がんに対する薬物療法は、腫瘍内科と積極的に連携して行っています。その中で、既存の標準的治療だけでなく、新規薬剤の治療も提供しています。その他、全国他施設と手を組んで、最新の臨床試験にも取り組んでいます。

遺伝性乳がん

全乳がんのうち、5~10%が遺伝性とされています。現在、希望のある方には、認定遺伝カウンセラーによる遺伝カウンセリングと遺伝子検査を行っています。2019年3月までに、当科からは187件の遺伝カウンセリング、27件の遺伝子検査、1件の予防的乳房切除術を施行しております。今後、がんゲノム医療に向けて、ますます遺伝カウンセリングの必要性が増すことが確実です。当科は遺伝性乳がんに対するリスク低減乳房切除術と術後フォローの体制づくりにも積極的に取り組んでいます。令和2年4月より、乳がん患者さん、卵巣・卵管がん患者さんに対するBRCA遺伝子検査や遺伝カウンセリング、病的バリアントが認められた場合の健常側のリスク低減手術が保険診療で行えるようになりました。また、その血縁の方に対する遺伝子検査やカウンセリング、リスク低減手術なども、自費診療ですが取り組んでいます。

女性スタッフによる診療

乳がんは主に女性の疾患であるため、患者の気持ちのわかる女性スタッフが好まれる傾向にあります。当科では、熱意のある優秀な女性スタッフ(現在大学病院に3名)が乳がん診療に従事しています。

患者さまどうしの交流

当院では、乳がん手術を受けられた患者さまを中心としたイベントや、心のケアのための企画を定期的に開いています。気になることやお困りのことがありましたら、どのようなことでもお気軽にご相談ください。

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